リミッターとは
リミッターは、信号のピークが設定した上限を超えないように抑えるダイナミクス系エフェクトです。コンプレッサーと似ていますが、上限を超えるピークをより強い比率で制限します。特に上限を越えさせない用途に特化したものは、ブリックウォールリミッターと呼ばれます。
主な使い道
マスタリングの最終段でピークを管理しながら全体の音量を上げる用途や、突発的なピークから後段を守る用途に使われます。CeilingまたはOutput Ceilingで出力上限を決め、GainやInputを上げると、上限へ当たった分だけGain Reductionが増えます。
コンプレッサーとの違い
コンプレッサーは音量差や音の立ち上がりを幅広く整えるために使われ、リミッターは主にピークの上限管理を担当します。境界は機種や設定によって重なる部分もありますが、目的を分けて考えると理解しやすくなります。
音圧を上げすぎない
強くリミッティングすると平均音量は上がりますが、アタックが失われたり、歪みやポンピングが出たりします。また、録音時点ですでにクリッピングして歪んだ音を元へ戻すものではありません。処理前後を同程度の再生音量で比べ、音楽的な強弱が残っているか確認します。
True Peakも確認する
デジタルサンプルの値が上限内でも、再生時の波形補間でサンプル間ピークが上限を超える場合があります。True Peak対応のリミッターやメーターは、このピークも見積もって管理します。配信用の最終書き出しでは、Ceilingを0 dBFSぎりぎりへ固定せず、余裕を持たせる考え方があります。
