True Peakは、保存されている各デジタルサンプルの値だけでなく、D/A変換で連続した波形へ戻したときにサンプル間で到達し得るピークも推定する指標です。値はdBTPで表し、再生、サンプルレート変換、圧縮形式への変換時のクリッピング余裕を確認します。
Sample Peakとの違い
Sample Peakはファイル内に記録されたサンプルの最大値です。実際の復元波形はサンプル点の間でさらに高くなることがあり、Sample Peakが0 dBFS未満でもTrue Peakがそれを上回る場合があります。これをインターサンプルピークとも呼びます。
どうやって測るか
True Peakメーターは、サンプル間の波形を補間し、元のサンプルレートより細かく推定して最大値を探します。通常のピークメーターとは測定方法が違うため、DAWのメーターをTrue Peakモードへ切り替えるか、対応プラグインを使います。
なぜ変換後に上がるのか
MP3やAACなどの不可逆圧縮、サンプルレート変換、フィルター処理では波形が変わり、変換前よりピークが高くなることがあります。書き出し前のサンプルピークだけでなく、配布形式を想定した余裕を残すことが安全です。
リミッターと出力上限
True Peak対応リミッターでは、出力上限をdBTPで設定してピークを抑えます。必要な上限は配信・放送など提出先の仕様で異なります。数値を下げるだけで音質が良くなるわけではないため、過度なリミッティングを避けます。
LUFSと一緒に確認する
LUFSは全体の聴感音量、True Peakは瞬間的な最大レベルを管理する指標です。片方だけでは納品時の状態を判断できません。音源の音圧を調整するツールでは、LUFS-Iと推定True Peakを並べて確認しながら処理できます。
