LUFSはLoudness Units Relative to Full Scaleの略で、人間の聴こえ方を考慮して音源のラウドネスを測る単位です。ピーク値が同じでも、密度や周波数バランスが違えば感じる大きさは変わるため、楽曲や動画の聴感音量を比較する際に使います。
Momentary・Short-term・Integrated
Momentaryはごく短い区間、Short-termは数秒程度、Integratedは測定開始から終了までの全体的なラウドネスを示します。曲全体の納品値や音源同士を比べるときは、一般にIntegratedのLUFS-Iを確認します。
周波数補正とゲート
LUFSの測定では、耳が周波数ごとに異なる感度を持つことを反映した補正を行います。Integratedでは、長い無音や極端に小さい部分が平均値を不自然に下げすぎないよう、一定条件より小さい区間を計算から除くゲート処理も使われます。
正しく測る方法
ラウドネスメーターを最終出力へ置き、値をリセットしてから曲頭から曲末まで再生します。サビだけ、イントロだけでは全体値になりません。修正後は再びリセットして全編を測り、IntegratedとTrue Peakを一緒に確認します。
目標値は用途で変わる
配信サービスや放送規格にはそれぞれ運用基準があり、すべての音源に共通する唯一の正解はありません。特定の数値へ無理に押し込むより、提出先の最新仕様、音楽のダイナミクス、ほかの音源との聴感差を考えて決めます。
複数音源をそろえる
LUFS-Iを使うと、ピーク値だけでは合わせにくい複数曲の音量差を整えやすくなります。複数音源の音量を揃えるツールでは、音源を解析して共通のLUFS-Iを基準に調整し、True Peakの上限も確認できます。
