ゲインリダクションは、コンプレッサーやリミッターが入力信号をどれだけ抑えたかを示す量です。多くのプラグインではdBで表示され、メーターが0から動いている間は処理による減衰が発生しています。音そのものの大きさではなく、処理前に比べて何dB下げているかを見る値です。
メーターが示すもの
ゲインリダクションメーターは、再生中に圧縮量が時間とともに変わる様子を表示します。大きな音で深く動き、小さくなると0へ戻るのが基本です。製品によって、下向きのバー、針、マイナス値など表示方法は異なります。
設定との関係
スレッショルドを下げる、レシオを高くする、入力ゲインを上げると、一般にゲインリダクションは大きくなります。ただし、アタックが遅ければ短いピークを通し、リリースが長ければ音が小さくなったあとも減衰が続きます。最大値だけでなく動き方も確認します。
出力レベルとは別
圧縮後にMakeup Gainや出力ゲインを上げても、圧縮で生じたゲインリダクション自体が消えるわけではありません。出力メーターは最終的な信号レベル、ゲインリダクションメーターは処理による減衰量を示します。2つを分けて見ることが大切です。
適正値は素材で変わる
常に3dB、6dBなど、すべての音に共通する正解はありません。ボーカルの音量差を整える処理と、リミッターで瞬間的なピークだけを止める処理では、同じ数値でも聞こえ方が違います。深く動くほど良いとは考えず、目的と音で判断します。
耳と一緒に使う
メーターは圧縮の有無を見つける助けになりますが、パンチ、息苦しさ、歪み、ポンピングまでは数値だけで決められません。処理前後の聴感音量を近づけて比較し、必要な変化だけが得られているか確認します。具体的な動きは、サイドチェインを使ったダッキングの作り方でも確認できます。
