レイテンシーは、音を入力したり鍵盤を弾いたりしてから、処理された音がスピーカーやヘッドフォンへ届くまでの遅延です。ミリ秒で表し、録音中に大きくなると、自分の声や演奏が遅れて聞こえてタイミングを取りにくくなります。
どこで遅れるのか
マイク入力のA/D変換、オーディオドライバー、DAWの入出力バッファ、プラグイン処理、D/A変換など、信号経路の各段階で時間が加わります。画面に表示される値が、実際に耳へ届く全体の遅延と完全には一致しない場合もあります。
往復レイテンシー
入力した音がコンピューターへ入り、処理後に出力へ戻るまでの合計をラウンドトリップレイテンシーと呼びます。ソフトウェアモニタリングで歌や楽器を聞くときは、この往復時間が演奏感に影響します。
バッファサイズとの関係
バッファサイズを小さくすると、1回に待つ音声データが減ってレイテンシーを短くできます。ただしCPUが短い間隔で処理を終える必要があり、負荷が高いとクリック、音切れ、システムオーバーロードが発生します。
プラグインによる遅延
先読みリミッター、リニアフェーズEQ、ノイズ除去などは、処理のために追加の時間を必要とすることがあります。DAWの遅延補正はトラック同士の再生位置をそろえますが、録音中のモニター音を即時にする機能とは限りません。
録音時の対策
安定する範囲でバッファを小さくし、不要な重いプラグインを一時的に外すか低レイテンシーモードを使います。オーディオインターフェイスのダイレクトモニタリングも有効です。Logic Proでレイテンシーを表示する方法は、コントロールバーとディスプレイのカスタム方法で確認できます。
