レシオとは
レシオは比率を意味し、コンプレッサーではスレッショルドを超えた入力の変化を、出力へどれだけ残すかを表します。2:1、4:1、10:1のように表示され、右側の数値が1のとき、左側が大きいほど強い圧縮になります。日本語では圧縮比とも呼ばれます。
4:1の読み方
4:1では、スレッショルドより上で入力が4 dB増えても、出力は1 dBだけ増えます。超過分のうち3 dBが抑えられる計算です。これは信号全体を4分の1の音量にする意味ではなく、境界を超えた部分の変化量に対する比率です。スレッショルド以下の音は基本的にこの計算の対象外です。
値によるおおまかな違い
1:1では圧縮されません。2:1前後は自然に音量差を整えやすく、4:1以上では変化が分かりやすくなります。非常に高い比率はリミッターに近い動作です。ただし、Kneeや機種の回路モデルによって境界付近の効き方は異なるため、同じ数値でも音は完全には一致しません。
レシオだけで深さは決まらない
高いレシオでも音がスレッショルドを少ししか超えなければ、圧縮量は小さくなります。反対に低めのレシオでも、境界を大きく超え続ければGain Reductionは増えます。アタックとリリースも実際の抑え方を変えるため、数値を一つずつではなく組み合わせとして考えます。
耳で比較するときの注意
圧縮後はMakeup Gainで音量を上げることが多く、大きくなっただけで良く聞こえる場合があります。処理前後の聞こえる音量を近づけ、立ち上がりや安定感を比較しましょう。サイドチェインでレシオを使う実例はEDMで使うダッキングの作り方で確認できます。
