スレッショルドとは
スレッショルドは「しきい値」という意味で、コンプレッサーが圧縮を始める境界レベルです。一般的な下向きのコンプレッサーでは、入力信号が設定値を超えた部分が圧縮対象になります。多くのプラグインではdBで表示され、値を下げるほど小さい音にも反応しやすくなります。
単独の数値では効き方が決まらない
同じ−20 dBに設定しても、入力が小さければほとんど反応せず、入力ゲインが高ければ長い時間圧縮されます。大切なのは数値そのものより、音が境界をどれだけ、どのくらいの時間超えるかです。スレッショルドと入力ゲインは、実質的にコンプレッサーへ入る深さを一緒に決めます。
レシオと組み合わせて圧縮量を決める
スレッショルドは処理を始める位置、レシオは超えた部分を抑える比率です。境界を低くしてもレシオが1:1なら圧縮されません。反対に高いレシオでも、音が境界を超えなければ動作しません。Kneeがある機種では、境界付近から圧縮へ移る滑らかさも変えられます。
実際の合わせ方
まずレシオを分かりやすい値にし、再生しながらスレッショルドを下げ、Gain Reductionが必要な箇所だけ動く位置を探します。その後にレシオやアタック、リリースを調整します。ダッキングでは検出側の音が境界を超えるたびに処理が動きます。具体例はEDMで使うダッキングの作り方を参照してください。
ほかのエフェクトにもある
スレッショルドはコンプレッサー専用の用語ではありません。リミッターでは強く抑え始める基準、ゲートでは音を開閉する基準、ノイズ除去では処理対象を判断する基準として現れます。機種によって「超えたら動く」「下回ったら動く」が異なるため、何の境界なのかを確認することが重要です。
