DTMでいうサンプルは、録音・収録された音声データ、特に楽器音、ドラム音、声、環境音などの素材を指すことが多い言葉です。キック一発のような短い音から、長いフレーズやループまで含みます。また、デジタル音声を一定間隔で数値化した一つひとつの値をサンプルと呼ぶ場合もあります。
素材としてのサンプル
制作では、音声ファイルをDAWへ読み込み、オーディオクリップとして配置して使います。ドラムのワンショット、コードのループ、効果音、ボーカルチョップなどが代表例です。録音した自分の演奏もサンプルとして扱えます。まずは、どの長さ・どの用途の素材かを意識して選びます。
ワンショットとループ
ワンショットは一度鳴らして使う短い音で、キック、スネア、クラップなどに向きます。ループは一定の長さで繰り返す演奏やリズムの素材です。ループを曲のテンポへ合わせるときは、長さや拍の位置を確認し、必要ならDAWのタイムストレッチ機能を使います。
サンプルレートとの違い
素材の意味のサンプルと、サンプルレートは別の概念です。サンプルレートは、1秒間に音を何回数値化するかを示します。例えば44.1 kHzは、1秒間に44,100回のサンプルを扱うという意味です。ファイルを選ぶ話と音声データの精度を表す話を混同しないようにします。
権利と利用条件
自作・録音した素材以外を使うときは、配布元のライセンスを確認します。商用利用の可否、加工の可否、クレジット表記、再配布の禁止などは素材ごとに異なります。DAWへ読み込めることと、公開した楽曲で自由に使えることは別です。
サンプラーで鳴らす
サンプルを鍵盤の音程に割り当てたり、ベロシティで鳴り方を変えたりするにはサンプラーを使います。素材を音源として扱う基本は、ソフトウェア音源の記事で確認できます。
