DTMを始めるとき、「MIDIキーボードは必要なのか」「楽器が弾けなくても曲を作れるのか」と迷う方は多いでしょう。結論からいうと、MIDIキーボードがなくてもDTMは始められます。マウスでノートを置く方法、鍵盤で演奏する方法、音を一つずつ入力する方法には、それぞれ得意な作業があります。
MIDIキーボードは音を送る入力機器
MIDIキーボードは、通常の電子ピアノのように音そのものを録音する機器ではなく、押した鍵盤、強さ、長さなどのMIDI情報をDAWへ送る入力機器です。実際の音は、DAW上のソフトウェア音源が鳴らします。
鍵盤数が少ない小型モデルでも、メロディ、ベース、コードの入力には十分使えます。ピアノ演奏を本格的に録るのでなければ、机の広さや持ち運びやすさを優先してもよいでしょう。
マウス打ち込みが向いている人
マウス打ち込みは、ピアノロールへノートを直接置く方法です。楽器が弾けなくても、音の高さとタイミングを目で確認しながら入力できます。
ドラムパターン、正確なコード、細かな編集には特に便利です。間違った音を直す、ノートの長さをそろえる、複数の音を一括で動かすといった作業も行いやすいでしょう。一方で、すべての音を同じ強さ・同じタイミングにすると機械的に聞こえやすいため、ベロシティや音の長さも調整します。
MIDIキーボードが向いている人
MIDIキーボードは、思いついたメロディをすぐ弾きたい人、コードの響きを耳で探したい人、演奏の強弱を残したい人に向いています。少しタイミングがずれても、後からクオンタイズで整えられます。
鍵盤が得意でなくても、一音ずつメロディを探す、低い音でベースを入力する、ドラム音源を指で叩くといった使い方ができます。マウス編集と組み合わせる前提なら、高度な演奏力は必要ありません。
ステップ入力という選択肢
ステップ入力は、再生を止めた状態で音符の長さを指定し、一音ずつ入力する方法です。リアルタイム演奏が苦手でも、鍵盤を使って正確に入力できます。複雑なコードや速いフレーズを落ち着いて作りたいときに便利です。
音が遅れて聞こえるときの設定
MIDIキーボードを弾いた音が遅れて聞こえる場合は、レイテンシーが発生しています。DAWのオーディオ設定でバッファサイズを小さくすると遅れを減らせますが、パソコンへの負荷は高くなります。
録音中は小さめ、ミックス中は大きめにするなど、作業に合わせて切り替えるのが基本です。重いプラグインを一時的に外すことでも改善できます。
結局どの入力方法を選べばよい?
最初はマウスだけで始め、メロディやコードをもっと直感的に入力したくなった段階でMIDIキーボードを追加しても遅くありません。実際の制作では、鍵盤で大まかに録音し、マウスで修正する方法が効率的です。どれか一つへ限定せず、パートごとに入力方法を使い分けましょう。
