バッファサイズは、DAWとオーディオインターフェイスが一度に受け渡して処理する音声データのまとまりの大きさです。多くの場合32、64、128、256サンプルなどで設定します。処理を安定させるための待機領域であり、レイテンシーとCPU負荷のバランスを決めます。
小さくするとどうなるか
小さいバッファでは、少ないサンプルごとに音を処理するため、入力から出力までの待ち時間を短くできます。歌、ギター、ソフトウェア音源をリアルタイムで演奏するときに有利です。一方、CPUが処理を終える締め切りも短くなります。
大きくするとどうなるか
大きいバッファはCPUが1回の処理を終える時間を確保しやすく、トラックやプラグインが多いプロジェクトを安定して再生できます。ただしモニター音の遅れは増えるため、リアルタイム演奏には不向きになる場合があります。
サンプルレートとの関係
同じ256サンプルでも、44.1 kHzと96 kHzでは時間の長さが異なります。理論上の1段分の時間は、バッファのサンプル数を1秒あたりのサンプル数で割って求めます。表示値だけでなく、DAWが示す入出力または往復レイテンシーも確認します。
録音とミックスで切り替える
録音時は演奏に違和感がなく、音切れしない範囲まで小さくします。ミックス時はリアルタイム入力の遅れが問題になりにくいため、大きくして処理を安定させます。最適値はコンピューター、ドライバー、プロジェクトの重さで変わります。
音切れしたとき
クリックやポップ、再生停止が起きたら、バッファを1段階ずつ大きくし、不要なプラグインやバックグラウンド処理も確認します。最小値へ固定することが目的ではありません。Logic Proで現在値を表示する方法は、コントロールバーとディスプレイのカスタム方法で解説しています。
