リリースとは
コンプレッサーのリリースは、信号がスレッショルドを下回ったあと、Gain Reductionが元へ戻る速さを決める時間設定です。多くはms(ミリ秒)または秒で表示されます。短いほど早く圧縮を解き、長いほどゆっくり元の音量へ戻します。
短いリリースの特徴
短くすると次の音へ素早く反応し直せるため、音の細かな強弱やリズム感を残しやすくなります。サイドチェインでは音量が早く戻り、はっきりしたポンピングを作れます。一方、短すぎると波形の周期に追従して歪んだり、音量が細かく揺れて落ち着かなくなったりします。
長いリリースの特徴
長くすると圧縮量が滑らかに戻り、ボーカルやミックス全体の音量差を自然につなぎやすくなります。ただし次の音が来ても圧縮が残っていると、必要以上に音が引っ込んだままになります。テンポの速い曲では、戻りが拍をまたいでいないかを確認します。
曲のリズムに合わせる
Gain Reductionメーターを見ながら、次のキックやフレーズまでにどの程度戻るかを調整します。完全にゼロへ戻す必要はなく、滑らかさを優先して少し残す選択もあります。Auto Releaseは入力音に応じて時間を変える機能で、素材の強弱が大きいときの出発点として便利です。
同名の別パラメーターに注意
シンセのADSRにあるリリースは、鍵盤を離してから音が消えるまでの時間を指します。コンプレッサーでは圧縮が解ける時間であり、意味が異なります。サイドチェインで音量の戻り方を聞き比べる例はEDMで使うダッキングの作り方で確認できます。
