曲を作りたいのに、どのコードを並べればよいか分からない場合は、先にキー(調)を決め、そのキーの中で自然に使えるコードから選ぶと整理しやすくなります。
コード進行には多くの理論がありますが、最初から難しいコードを覚える必要はありません。まず一つのキーと、そこから作られる基本コードを使って4小節の進行を作ってみましょう。
キーは曲の中心となる場所
キーは、曲の中でどの音へ落ち着きを感じるかを示します。CメジャーキーならC、AマイナーキーならAが中心です。初心者は、鍵盤の白鍵だけで確認できるCメジャーから始めると分かりやすいでしょう。
スケールの音からコードを作る
Cメジャースケールは、C・D・E・F・G・A・Bの7音です。この各音をルート音として、スケール内の音を一つ飛ばしで重ねると、基本的なダイアトニックコードができます。
- C:Cメジャー
- Dm:Dマイナー
- Em:Eマイナー
- F:Fメジャー
- G:Gメジャー
- Am:Aマイナー
- Bdim:Bディミニッシュ
最初はBdimを除いた6つから選ぶと扱いやすくなります。
コードには安定・移動・緊張の役割がある
コードは、響きだけでなく曲の中での役割を持ちます。トニック/ドミナント/サブドミナントとして整理すると、進行の流れを考えやすくなります。
- トニック:落ち着く場所。CやAmなど
- サブドミナント:流れを動かす場所。FやDmなど
- ドミナント:トニックへ戻りたくなる緊張。Gなど
C→F→G→Cと並べると、安定から動き、緊張を経て戻る基本的な流れを確認できます。
最初の4コードを作る
初心者が試しやすい例として、C→G→Am→Fがあります。各コードを1小節ずつ鳴らし、4小節をループします。同じコードでも、ピアノ、ギター、パッドなど音色を変えると印象は大きく変わります。
進行が単調に感じる場合は、コードを増やす前に、リズム、音の長さ、転回形を変えてみましょう。構成音を近い位置へつなぐと、コードの移動が滑らかになります。
メロディはコードトーンを着地点にする
コード進行の上へメロディを作るときは、コードが変わる場所や長く伸ばす音をコードトーンへ置くと、伴奏になじみやすくなります。その間をスケール内の別の音でつなぐと、自然な動きが生まれます。
キー外のコードは後から試す
慣れてきたら、借用和音やセカンダリードミナントなど、キー外のコードを一時的に使う方法もあります。ただし、最初はダイアトニックコードだけで「落ち着く・動く・戻る」という感覚を耳で覚えることが大切です。
コード進行は、正解を選ぶ作業ではありません。キーの中で自然な候補を知り、実際に鳴らして、自分が次へ進みたいと感じる流れを選びましょう。
