音楽理論・楽曲構成

転回形

読み
てんかいけい
英語・正式名称
Inversion

コードの構成音の並び順を変える転回形。ベースラインや響きを滑らかにする方法を解説します。

転回形は、コードを構成する音の並び順を変え、ルート音以外を一番低い音にした形です。C・E・GでできたCコードなら、Eを低音にしたE・G・C、Gを低音にしたG・C・Eも転回形です。コード名の基準であるルート音はCのままですが、響きやベースラインの動きが変わります。

なぜ転回形を使う?

コード進行で低音が大きく跳びすぎるとき、転回形を使うと隣り合う音へなめらかにつなげられます。同じコード進行でも、ベースの動きが滑らかになり、伴奏が自然に流れるように聞こえます。

基本の種類

三和音では、ルートを一番下に置く基本形、3度の音を一番下に置く第1転回形、5度の音を一番下に置く第2転回形があります。コードの構成音は同じなので、コードの役割を保ったまま音の配置だけを変えられます。

コード進行での使い方

コード進行を作るときは、上の音をできるだけ近い位置に残すと、パートの動きが滑らかになります。これをボイスリーディングの考え方といい、転回形はそのための基本的な手段です。

DAWでの試し方

ピアノロールでC→Am→F→Gのような進行を作り、各コードの一番低い音を変えて聞き比べましょう。コード名は変えずに、ノートを1オクターブ移動するだけで試せます。ベース用のトラックがある場合は、転回形の低音とベースの役割がぶつからないか確認します。

分数コードとの関係

コード記号でC/Eのように書かれる分数コードは、CコードのEをベースに置く形です。転回形を記号で表す代表的な方法として覚えておくと便利です。

関連する用語

出典・確認情報

内容確認日 2026年7月16日

音楽用語集に戻る