転回形は、コードを構成する音の並び順を変え、ルート音以外を一番低い音にした形です。C・E・GでできたCコードなら、Eを低音にしたE・G・C、Gを低音にしたG・C・Eも転回形です。コード名の基準であるルート音はCのままですが、響きやベースラインの動きが変わります。
なぜ転回形を使う?
コード進行で低音が大きく跳びすぎるとき、転回形を使うと隣り合う音へなめらかにつなげられます。同じコード進行でも、ベースの動きが滑らかになり、伴奏が自然に流れるように聞こえます。
基本の種類
三和音では、ルートを一番下に置く基本形、3度の音を一番下に置く第1転回形、5度の音を一番下に置く第2転回形があります。コードの構成音は同じなので、コードの役割を保ったまま音の配置だけを変えられます。
コード進行での使い方
コード進行を作るときは、上の音をできるだけ近い位置に残すと、パートの動きが滑らかになります。これをボイスリーディングの考え方といい、転回形はそのための基本的な手段です。
DAWでの試し方
ピアノロールでC→Am→F→Gのような進行を作り、各コードの一番低い音を変えて聞き比べましょう。コード名は変えずに、ノートを1オクターブ移動するだけで試せます。ベース用のトラックがある場合は、転回形の低音とベースの役割がぶつからないか確認します。
分数コードとの関係
コード記号でC/Eのように書かれる分数コードは、CコードのEをベースに置く形です。転回形を記号で表す代表的な方法として覚えておくと便利です。
