音楽理論・楽曲構成

借用和音

読み
しゃくようわおん
英語・正式名称
Borrowed Chord / Modal Interchange

同主調など別のキーからコードを借り、曲に色合いを加える借用和音を解説します。

借用和音は、今いるキーと同じ主音を持つ別のスケールやキーから、コードを一時的に借りて使う方法です。Cメジャーの曲でCマイナーに由来するFmやA♭を使うように、基本のダイアトニックコードだけでは出せない色合いを加えられます。

なぜ借りるの?

ダイアトニックコードだけでも曲は作れますが、ときには少し切ない、ドラマチック、意外といった変化が欲しくなります。借用和音は、キーそのものを完全に変えずに、短い時間だけ別の響きを持ち込める方法です。

同主調から借りる例

CメジャーとCマイナーは、どちらもCを中心に感じる同主調です。Cメジャーの中にCマイナー由来のFマイナーを入れると、同じCを軸にしながら陰りのある響きを作れます。平行調とは異なる関係なので、用語は平行調/同主調で確認できます。

転調との違い

転調は、曲の中心となるキー自体を移すことです。借用和音では、基本のキー感を保ちながら、一部のコードだけを外から持ち込みます。実際には境目が曖昧な場合もありますが、まずは「短い色付け」と捉えると分かりやすいでしょう。

DAWでの試し方

基本の進行の一つだけを、同主短調にあるコードへ差し替えてみましょう。メロディとぶつかる場合は、借用和音に合う音へ一部を動かします。変化が強すぎると感じたら、短い時間だけ使うのがおすすめです。

耳で選ぶことが先

理論上使えるからではなく、曲が求める色合いに合うかを耳で判断します。借用和音は、定番進行に少しだけ個性を加えたいときの選択肢です。

関連する用語

出典・確認情報

内容確認日 2026年7月16日

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