借用和音は、今いるキーと同じ主音を持つ別のスケールやキーから、コードを一時的に借りて使う方法です。Cメジャーの曲でCマイナーに由来するFmやA♭を使うように、基本のダイアトニックコードだけでは出せない色合いを加えられます。
なぜ借りるの?
ダイアトニックコードだけでも曲は作れますが、ときには少し切ない、ドラマチック、意外といった変化が欲しくなります。借用和音は、キーそのものを完全に変えずに、短い時間だけ別の響きを持ち込める方法です。
同主調から借りる例
CメジャーとCマイナーは、どちらもCを中心に感じる同主調です。Cメジャーの中にCマイナー由来のFマイナーを入れると、同じCを軸にしながら陰りのある響きを作れます。平行調とは異なる関係なので、用語は平行調/同主調で確認できます。
転調との違い
転調は、曲の中心となるキー自体を移すことです。借用和音では、基本のキー感を保ちながら、一部のコードだけを外から持ち込みます。実際には境目が曖昧な場合もありますが、まずは「短い色付け」と捉えると分かりやすいでしょう。
DAWでの試し方
基本の進行の一つだけを、同主短調にあるコードへ差し替えてみましょう。メロディとぶつかる場合は、借用和音に合う音へ一部を動かします。変化が強すぎると感じたら、短い時間だけ使うのがおすすめです。
耳で選ぶことが先
理論上使えるからではなく、曲が求める色合いに合うかを耳で判断します。借用和音は、定番進行に少しだけ個性を加えたいときの選択肢です。
