IR(インパルスレスポンス)は、空間や機材が短い音へどう反応するかを記録したデータです。リバーブでは、部屋やホールの響き、プレートやアンプなどの反応を表す音声ファイルとして使われます。コンボリューションリバーブに読み込むと、入力音へその特徴を加えられます。
何を記録しているか
音を鳴らしてから反射が消えるまでには、最初の直接音、壁などから戻る初期反射、密度の高い残響尾部が含まれます。IRはこうした時間的・周波数的な変化をまとめて持っています。短いクリックだけを収録したように見えても、空間の性格を多く含みます。
空間以外にも使える
IRは部屋だけでなく、リバーブ装置、ギターキャビネット、フィルターなどの再現にも使われます。用途によって、IRへ期待する特徴は異なります。空間IRをキャビネットの代わりに選ぶと不自然になることもあるため、何を再現するためのデータかを確認します。
長さと音の関係
IRが長いほど必ず良いわけではありません。短いIRは輪郭を残しやすく、長いIRは余韻や広がりを作りやすくなります。曲中で音が埋もれるなら、短いIRに替える、末尾を短くする、残響の低域を整理するといった方法を試します。
読み込むときの注意
IRのサンプルレート、チャンネル数、ファイル形式は、使うプラグインの対応範囲を確認します。ステレオIRは広がりを得やすい一方で、モノラル互換性にも注意が必要です。音量の大きなIRでは、入力や出力のレベルが上がり過ぎないか確認します。
選び方の基準
まず原音に必要なのが距離感、広さ、色付けのどれかを決めます。ソロでの印象だけでなく、ミックス全体で残響の量を判断します。IRを使う処理の仕組みは、リバーブの記事から確認できます。
