アーリーリフレクション(初期反射)は、原音が鳴った直後に壁、床、天井などで反射して届く早い反射音です。密度の高い残響尾部より前に聞こえ、音源がどのような場所にあるかという印象へ大きく関わります。リバーブの「Early Reflections」「ER」といった項目で調整できることがあります。
残響尾部との違い
初期反射は比較的少数で個別に感じやすい反射、残響尾部は反射が密になって続く成分として捉えられます。初期反射の量や間隔は、部屋の近さ、壁の硬さ、音源の位置を連想させます。尾部だけを伸ばす場合とは、前後感の変化が異なります。
空間のキャラクターを作る
初期反射を強めると、原音の周りに小さな部屋の輪郭が現れやすくなります。弱めると、直接音と拡散した残響尾部の関係が目立ちます。ボーカルやドラムでは、強過ぎる初期反射が音の輪郭を複雑にしないか、曲の中で確認します。
プリディレイとの関係
プリディレイは、原音から最初の初期反射までの時間に関わります。短いと原音とすぐ重なり、長いと原音の後に空間が見えるように感じやすくなります。初期反射の量だけでなく、いつ始まるかも距離感と明瞭さを左右します。
コンボリューションリバーブでは
コンボリューションリバーブでは、読み込んだIRの中に初期反射の特徴が含まれます。実在空間のIRを選ぶと、壁の反射や広さの個性も反映されます。IRによっては初期反射と尾部を別に扱えるものがあり、自然さと演出のバランスを調整できます。
確認の方法
リバーブの尾部を短めにして初期反射の量を変えると、変化を聞き分けやすくなります。ステレオの広がりだけで判断せず、モノラルでも原音がぼやけないか確認します。空間を作る基本は、リバーブの記事で解説しています。
