アレンジ(編曲)は、メロディやコード進行をもとに、どの楽器をいつ鳴らし、どのように展開させるかを決めて曲の形へ仕上げる作業です。DTMでは、トラックへ音を足すだけでなく、休ませる、音域を分ける、繰り返しに変化を付けるといった判断もアレンジに含まれます。
作曲・ミックスとの違い
作曲はメロディやコードなど楽曲の核を作ること、アレンジはその核をどう聴かせるかを組み立てること、ミックスは完成した素材の音量や音色のバランスを整えることが中心です。実際の制作では重なりますが、役割を分けて考えると、今どの問題を解くべきか判断しやすくなります。
楽器を足すだけではない
サビで楽器を増やす、Aメロでは音数を減らす、同じコードでも演奏する音域を変える、といった工夫で展開を作れます。多くの音を同時に鳴らすほど迫力が出るとは限りません。主役を決め、ほかの音がその役割を支えるように配置します。
時間軸で構成を作る
DAWではクリップやリージョンを時間軸へ並べ、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏といった区切りを作ります。同じパターンを繰り返す場合も、フィルイン、音色、オクターブ、リズムを少し変えると、自然な流れを作りやすくなります。
音域とリズムを整理する
ベースとキック、ボーカルとリード楽器のように、同じ帯域やリズムで主張する音が重なると窮屈に聞こえます。アレンジの段階で音域、リズム、休符を整理すると、後からEQだけで無理に分ける必要を減らせます。ミックスを楽にするための準備でもあります。
確認する順序
まず曲全体を通して聴き、各セクションで主役と変化があるかを確認します。次に、トラックを減らしても成立するかを試します。制作環境の基本は、DAWの記事で解説しています。
