パンチイン/パンチアウトとは、再生中の曲の指定位置で録音を開始し、別の指定位置で録音を終了する方法です。パンチインが録音開始、パンチアウトが録音終了を指し、演奏の一部分だけを録り直すときに使います。
使う場面
ボーカルの一語、ギターの一小節など、良いテイクを残したままミスした範囲だけを差し替えたい場面に向いています。曲全体を録り直す必要がないため、演奏者の負担を減らし、編集時間も短くできます。
基本的な設定
DAW上で開始点と終了点を指定し、その前にプリロールを設けます。演奏者は録音開始前から曲を聴き、自然な流れで弾き始めます。終了後にもポストロールがあると、次のフレーズまで含めてつながりを確認できます。
自然につなぐコツ
録音範囲は修正箇所ぎりぎりではなく、息継ぎや休符など音が切り替わりやすい位置に置きます。境界でクリック音や音色の段差が出る場合は、元テイクとの間に短いクロスフェードを作ります。
注意する点
マイク位置、入力ゲイン、楽器の音色が前のテイクから変わると、演奏が合っていても継ぎ目が目立ちます。録音設定を保ち、レイテンシー補正後の位置も確認します。元テイクは削除せず、別テイクとして残すと安全です。
コンピングとの違い
パンチ録音は指定範囲をその場で録り直す方法です。複数テイクから良い部分を後で選んで組み合わせる作業はコンピングと呼びます。
