音響・音楽制作

ノッチフィルター

読み
のっちふぃるたー
英語・正式名称
Notch Filter / Band-Reject Filter

狭い周波数帯域だけを減らし、周辺を残すフィルター。共鳴やノイズの整理での使い方を解説します。

ノッチフィルターは、狭い周波数帯域だけを減らし、その周辺はできるだけ残すフィルターです。バンドリジェクトフィルターとも呼ばれます。録音に混じった特定の共鳴、ハム、耳に刺さる成分を抑えるために使います。広い帯域を削るハイパスやローパスとは異なり、狙いを絞って使うのが特徴です。

ノッチが減らすもの

ノッチは設定した周波数の近くを深く減衰させます。幅が狭いほど周辺の音色を残しながら特定の成分へ作用できます。完全に問題だけを取り除けるわけではなく、音楽的に必要な成分も近くにある場合があるため、削る量と幅を耳で調整します。

使う場面

部屋や楽器の共鳴、電気的なハム、特定のキーンという響き、フィードバックしやすい周波数を抑える場面で使います。ミックスでは、狭いピークが他の楽器を邪魔しているときの選択肢になります。問題が広い帯域にあるなら、別のEQ形状の方が自然な場合もあります。

周波数を探す手順

一時的に狭い帯域を強調して周波数を動かし、問題の位置を探す方法があります。位置を見つけたら、強調を戻して必要な量だけカットします。最初から深く削ると、音の芯まで失うことがあります。スペクトラム表示は手掛かりとして使い、最終判断は耳で行います。

Qと削る量のバランス

ノッチの幅はQと関係します。Qが高いほど狭くなり、ピンポイントで処理できますが、設定がずれると効果が薄くなります。深く削るほど音色も変わるため、必要最小限にします。処理後はソロだけでなく、曲の中で聞こえ方を確かめます。

位相と聞こえ方

急で狭いフィルターは、狙った共鳴を減らせる一方、周辺の音色や位相へ影響することがあります。複数トラックやステレオ素材では、モノラル確認も行います。ノッチを含むEQの役割は、EQの記事で確認できます。

関連する用語

出典・確認情報

内容確認日 2026年7月15日

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