メロディを思いついたときの鼻歌、ギターのフレーズ、歌詞の読み上げ、街や自然の音など、スマートフォンのボイスメモは手軽なDTM素材になります。高価な録音機材がなくても、アイデアを忘れないうちに残せることが大きな利点です。
録音したファイルは、そのまま参考用に使うことも、切り出して曲の一部へ加工することもできます。
録音時に少しだけ準備する
スマートフォンのマイクを手やケースで塞がず、音源へ近づけます。エアコン、風、道路、机の振動が大きい場所を避けると、後処理が少なくなります。
録音の最初に曲名やアイデアの内容を声で残しておくと、後からファイルを探しやすくなります。テンポがあるアイデアは手拍子やカウントも一緒に録ると、DAWへ合わせやすくなります。
元のファイルを残したままコピーする
共有、クラウド保存、AirDropなどでパソコンへコピーし、元のボイスメモは削除せず残します。編集用ファイルとは別に原本を保存すると、切り出しや変換をやり直せます。
iPhoneのボイスメモなどではM4Aが使われることがあります。DAWが対応していればそのまま読み込めますが、編集環境に合わせてWAVへ変換しても構いません。
編集用WAVへ変換する
「音声形式を変換する」ツールでは、M4A、MP3、WAVなどを読み込み、編集しやすい形式へ変換できます。DAWへ渡すならWAV、確認用に軽く共有するならMP3が使いやすい選択です。
変換しても録音時の音質が良くなるわけではありません。元データを残し、用途に合う入れ物へ変更する処理と考えましょう。
必要な部分だけを切り出す
長い録音から鼻歌や環境音の一部分だけを使う場合は、音源を好きな範囲で切り出すツールで開始・終了位置を決められます。切り口へ短いフェードを入れると、クリックノイズを避けられます。
ボーカルや楽器では、子音、息、トランジェントを切りすぎないよう少し余白を残します。
一定の背景ノイズを減らす
エアコン、PCファン、ヒスなどが続いている場合は、声のノイズを減らすツールを試せます。処理を強くしすぎると声や楽器の質感が変わるため、自然な設定から比較します。
屋外の車や人の声など、時間とともに変化する音は完全に消せない場合があります。環境音として使うなら、不要な音を消すより作品の一部として生かす方法もあります。
BPMとキーを調べてDAWへ合わせる
鼻歌や楽器フレーズを曲へ使う場合は、BPM・キーを調べるツールを入口にできます。ただし自由なテンポの鼻歌や短い録音は解析が安定しないため、候補を鍵盤やクリックで確認します。
DAWへ読み込んだら、最初の音をグリッドへ合わせ、必要ならテンポやピッチを調整します。
ボイスメモは完成録音と使い分ける
ボイスメモはアイデア、質感、偶然の音を残すのに向いています。クリアなボーカルや楽器を完成音源へ使う場合は、静かな環境、適切なマイク、オーディオインターフェイスで録り直す方が編集しやすくなります。
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