参考曲を耳コピしたり、手持ちの音源に演奏を重ねたりするとき、最初に知りたいのがBPMとキー(調)です。BPMが分かるとDAWのグリッドを曲へ合わせやすくなり、キーが分かると使用する音階やコードの候補を絞れます。
ただし、解析ツールが表示する数値やキーはあくまで候補です。結果を入口として使い、最後は実際の音を聴きながら確認しましょう。
BPMを調べると何ができる?
BPMは曲の速さを表す目安です。参考曲とDAWのテンポを合わせると、小節線やクリックに沿ってドラム、ベース、コードの位置を確認しやすくなります。リミックスでは素材同士のテンポを合わせる準備にもなります。
耳コピでは、いきなりすべての音を探すより、まず1拍目とスネアの位置を見つけます。クリックと原曲が長い区間でずれなければ、BPMが近いと判断できます。
ハーフテンポと倍テンポに注意する
同じ曲でも、BPM 70と140のどちらにも感じられることがあります。これは1拍をどの細かさで数えるかの違いです。解析結果が演奏感と合わない場合は、半分または2倍の数値も試します。
数値だけで決めず、キックやスネアがDAWの拍と自然に重なる方を選びましょう。曲の途中でクリックがずれていく場合は、BPMが小数になっているか、生演奏によってテンポが揺れている可能性があります。
キーはメロディとコードの共通の中心
キーが分かると、メロディで使われやすい音やコード進行の候補を見つけやすくなります。たとえばCメジャーと判定された場合は、Cメジャースケールと、その中から作られるコードを入口に確認できます。
一方、同じ音の組み合わせでもメジャーとマイナーの候補が近くなったり、曲中で転調したりすることがあります。解析されたキーに合わない音があっても、すぐに耳コピの間違いとは限りません。
タダオトでBPMとキーを調べる
「BPM・キーを調べる」ツールへWAV、MP3、M4Aなどの音源を読み込むと、推定BPMとキー候補を確認できます。BPMはハーフテンポ・倍テンポの候補も表示され、曲に合わせてボタンを押すタップテンポでも確かめられます。
音声はサーバーへ保存されず、解析はブラウザ内で行われます。リズムが自由な曲や転調の多い曲では候補が定まりにくいため、再生しながら結果を比較してください。
耳コピでは解析と試聴を行き来する
- 音源を解析し、BPMとキーの候補を確認する
- DAWへ参考曲を読み込み、候補のBPMを設定する
- 小節の頭とドラムの位置が合うか聴く
- 候補のキーで主音やコードを弾き、響きが合うか確認する
- 違和感があれば半分・2倍のBPMや、近いキー候補も試す
解析してから耳コピするという一方向の手順ではなく、解析結果を見て聴き、聴いた結果で設定を修正する往復が大切です。
テンポやキーを変えて練習することもできる
フレーズが速くて聴き取れない場合は、テンポを変えるツールでピッチを保ったまま遅くできます。歌いやすい高さや手持ちの楽器に合わせたい場合は、音程(ピッチ)を変えるツールで半音単位に移動できます。
BPMとキーは、耳コピの答えそのものではありません。曲の時間軸と音程の地図として利用すると、聴くべき場所を整理しやすくなります。
