ゲームやアプリにBGM・効果音を組み込む場合は、動画に使う場合よりも、素材データそのものを配布物へ入れることになります。そのため、素材サイトの利用規約で「ゲーム・アプリへの組み込み」や「再配布」の扱いを確認することが特に重要です。
この記事では、企画段階から公開後までに確認したいポイントを整理します。個別の利用条件は必ず配布元の規約を優先してください。
目次
最初に配布形態を整理する
Webブラウザで遊ぶゲーム、スマートフォンアプリ、PCゲーム、店舗用アプリ、広告入りの無料アプリ、買い切りアプリでは、素材の使われ方が変わります。ダウンロード販売か、サブスクリプションか、広告収益があるか、ユーザーが素材ファイルへアクセスできるかも確認しておきましょう。
「組み込み利用」が許可されているか
多くの音素材は動画利用を想定していても、ゲームやアプリに組み込む利用は別条件の場合があります。規約内にゲーム、アプリ、ソフトウェア、インタラクティブコンテンツ、組み込み利用といった記載があるかを探します。
利用できる場合でも、タイトル数、配布数、プラットフォーム、商用利用の範囲に制限がないか確認してください。商用利用の可否だけで判断せず、アプリ配布まで含まれるかを見るのがポイントです。
素材ファイルを取り出せる状態にしない
ゲームやアプリ内で再生するために音声ファイルを同梱しても、ユーザーが素材を取り出して再利用できる状態は、規約上の再配布にあたる可能性があります。可能な範囲で、素材をそのまま配る形にならない実装・配布方法を検討しましょう。
一方で、技術的な保護だけで利用条件が満たされるわけではありません。そもそも組み込み利用が許可されているかを先に確認することが必要です。
ループと効果音を実機で確認する
ゲームBGMは長時間再生されることが多いため、ループのつながりが自然か、同じフレーズが耳につきすぎないかを確認します。効果音は操作の反応を伝える役割がありますが、連続入力時に重なりすぎないか、通知音と競合しないかもチェックしましょう。
短い効果音のタイミングと音量の考え方は「効果音の入れ方:タイミングと音量の基本」も参考になります。
クレジットと使用素材一覧を残す
クレジット表記が必要な素材は、アプリ内のクレジット画面、ゲームのスタッフロール、公式サイトなど、規約で指定された場所へ記載します。公開後のアップデートで確認できるよう、使用素材・配布元・規約URL・確認日をプロジェクトに残しておきましょう。
外注・共同開発では担当を決める
複数人で開発する場合は、誰が素材を入手し、誰が規約を確認し、誰がクレジットを反映するのかを決めます。クライアント案件では、完成物の納品と素材データの扱いを分けて考える必要があります。「クライアントワークで音素材を使うときの確認事項」もあわせて確認してください。
公開前チェックリスト
- ゲーム・アプリへの組み込み利用が許可されている
- 販売・広告・配信プラットフォームが条件の範囲内にある
- 素材そのものの再配布にならないかを確認した
- クレジット表記と使用素材一覧を用意した
- 実機でBGMのループと効果音の重なりを確認した
基本の規約確認は「BGM・効果音素材を使う前に確認したい利用規約」、素材を整理する方法は「BGM・効果音素材をダウンロードした後の管理方法」で紹介しています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の利用可否は各配布元の最新規約・ライセンスと実際の実装方法によって異なります。判断に迷う場合は配布元または専門家へ確認してください。
