YouTube動画にBGMや効果音を入れると、内容の伝わり方や見やすさが大きく変わります。一方で、素材の選び方や公開前の確認を省くと、クレジット表記の漏れや意図しない申し立てにつながることがあります。
この記事では、YouTubeに公開する動画で音素材を使うときの確認ポイントを、収益化の有無にかかわらず整理します。素材ごとの利用規約が最優先なので、ここで紹介する流れを使って、自分の動画と規約を照らし合わせてください。
目次
最初に「動画の使い方」を整理する
利用規約を読む前に、動画をどのように公開するかを整理しておくと判断しやすくなります。たとえば、通常動画かShortsか、広告収益を設定するか、企業案件か、自分のチャンネルだけで使うのか、クライアントへ納品する動画なのか、といった点です。
「個人のYouTube動画」と一言でいっても、広告、アフィリエイト、商品紹介、メンバーシップ、案件などが関わると、規約上は商用利用にあたる可能性があります。将来収益化する予定があるなら、公開時点で商用利用もカバーする素材を選んでおくと安心です。
素材ページで確認したい5つの項目
1. YouTube・SNSでの利用が許可されているか
まず、素材の配布ページや利用規約に、動画サイト・SNS・オンライン配信での利用が含まれているかを確認します。素材サイト全体の規約だけでなく、素材ごとに異なる条件や有料プランの範囲がないかも見ましょう。
2. 収益化・企業案件・広告利用の扱い
収益化のあるチャンネル、企業の公式チャンネル、商品紹介動画、案件動画などで使う場合は、商用利用の条件を確認します。「商用利用可」と書かれていても、広告配信、テレビ・放送、クライアントへの納品、アプリやゲームへの組み込みは別条件の場合があります。
3. クレジット表記の要否と書き方
クレジットが必要な素材は、動画説明欄やエンドロールなど、指定された場所に記載します。制作者名、素材名、配布元URL、ライセンス名など、指定がある項目は省略しないようにしましょう。詳しい考え方はクレジット表記の用語集でも解説しています。
4. 編集・改変・再配布の条件
動画の尺に合わせたカット、音量調整、フェード、ナレーションに合わせた加工はよく行う編集です。ただし、改変可否や禁止される使い方は素材ごとに異なります。また、動画に使うことは許可されていても、BGMファイル自体をダウンロード可能な形で配ることは再配布として禁止される場合があります。
5. 規約を保存しておく
公開日、素材名、配布元URL、利用規約URL、確認日、必要な表記をメモしておくと、公開後の確認が楽になります。規約ページは更新されることもあるので、重要な動画や案件ではスクリーンショットやPDFも残しておくと安心です。
Content IDの申し立てを必要以上に怖がらない
YouTubeでは、アップロードした動画がContent IDによって自動照合されることがあります。一致が検出された場合、権利者の設定によって収益化、追跡、視聴ブロックなどの対応がとられることがあります。YouTubeヘルプ「How Content ID works」で仕組みを確認できます。
Content IDの申し立てと、著作権侵害による削除依頼・著作権侵害の警告は同じものではありません。正規に利用許諾された素材でも、配布元の登録状況などによって申し立てが出る可能性はあります。申し立てが出たら、慌てて異議申し立てをするのではなく、まず素材の規約、購入・ダウンロード履歴、利用許諾の証拠を確認しましょう。
必要な権利を持っていることに確信がある場合に限り、YouTube Studioから異議申し立てを検討します。YouTubeも、異議申し立ては有効な理由と必要な権利がある場合に行うよう案内しています。Content ID claimの異議申し立てに関するYouTubeヘルプも参照してください。
公開前のチェックリスト
- 使ったBGM・効果音と配布元を一覧にした
- YouTubeでの利用と収益化の条件を確認した
- 必要なクレジットを説明欄またはエンドロールへ記載した
- 編集・改変・再配布の条件を確認した
- 利用規約と素材ページを保存した
- アップロード後にYouTube Studioの制限・申し立て表示を確認した
より広い規約確認の流れは「BGM・効果音素材を使う前に確認したい利用規約」、言葉の意味は「ロイヤリティフリー・商用利用・クレジット表記・著作権・ライセンスの基礎」で整理しています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。利用可否は素材・配布元・動画の使い方によって異なります。公開前には必ず最新の規約を確認し、判断に迷う場合は配布元または専門家へ確認してください。
