Magixの「coreFX VolumeFormer」というポンピングエフェクトプラグインをご紹介します。
EDMを作るなら必須と言ってもいい「ダッキング」というテクニックを、サイドチェイン無しで使うことのできる便利プラグインです。
coreFX VolumeFormer
冒頭に書いた「ポンピングエフェクトプラグイン」っていうものがどんなことができるプラグインなのかというと、音量を部分的に引っ込ませることができるんですね。
この効果を使うと、鳴らしたい音の頭にかければダッキングをかけることができますし、音の後半部分にかければゲートをかけてトレモロやスタッターエフェクトのような効果をかけることもできます。
こちらがcoreFX VolumeFormer。左のつまみで1/4にして右側のパラメーターをこんな感じに調整すればダッキングがかかります。
それぞれの点を移動させれば、「アタックをどれくらい出すか、どのタイミングでダッキングさせるか、どのタイミングで音を戻らせるか、どういうカーブで音が立ち上がるか」を細かく設定していけます。
5つのポイントがあればダッキングの具合は十分調整可能なので、このくらいシンプルな方が使いやすいかなと思います。
プリセットも豊富なので、わからなければプリセットを使ってみて、そこからカスタマイズするのでも良いと思います。
実際に音を聴いてもらった方がわかりやすいと思いますので、詳しくは動画をご覧ください。
サイドチェインをかけてコンプをかける場合と比較
サイドチェインをかけて、キックをトリガーとしてコンプをかけたダッキングについて、以前に動画でご紹介しました。
こちらの動画の後半でも少し触れてますが、コンプを使う場合と、ポンピングエフェクトプラグインを使う場合と、どのような違いがあるのか改めて解説しますね。
コンプを使ってダッキングさせる場合、トリガーとなるキックを用意する必要があります。当たり前のことなんですが、これがどんどんめんどくさくなってきます。
- キックが鳴ってないところでもダッキング効果を生み出したい
- キックの減退していくカーブとは違ったカーブで音が立ち上がって欲しい
- サイドチェインの設定がめんどくさい
このようないくつかの理由により、ダッキング効果を生み出すプラグインをトラックにインサートしてしまった方が良い場合は結構あると思います。
上記のようなシチュエーションで、coreFX VolumeFormerは強力な武器になります。
類似プラグインと比べて
類似プラグインには下記のようなものがあります。
- LFOtool
- VolumeShaper
- OneKnob Pumper
- Kickstart
- Duck
LFOToolはいろんなところで名前を見かけるので購入を検討していましたが、LFOToolはこの中では金額が高い方で、一旦保留してました。多機能なのが売りでもありますが、ダッキングさせたいだけであれば機能を絞ってあるcoreFX Volumeformerで十分ですし、使いやすいと感じました。
kickstartは僕も持っていて、並行して使っていますが、BPMによってはどのカーブを選んでもしっくりこないことがあり、細かくパラメーターを弄りたい人には向いてないと思います。逆にいうと、kickstartのプリセットがドンピシャでハマれば手軽で使い勝手いいんですけどね。
ちなみに、coreFX VolumeFormerは3,000円程度と、この中だと安い方なのかなと。しかも僕はたまたま無料配布期間中にゲットすることができました。