ギターの音を変化させるエフェクター。様々なエフェクターがある中でも特に「歪みエフェクター」について僕たちギタリストは日々議論を続けています。
今回は、歪みエフェクターを選ぶ時にチェックしたいポイントについてご紹介します。
目次
オーバードライブ・ディストーションなどの歪みのタイプを選ぶ
まず最初に考えるべきなのは歪みのタイプ。どんな歪みエフェクターを求めているのかを洗い出しましょう。
憧れのアーティストの音を参考にするのが良いと思います。ONE OK ROCKが好きなら音の壁が作れるような良く歪むディストーションを買うべきですし、ラルクが好きならオーバードライブを選んだ方が近い音が作れます。
一言に「オーバードライブ」「ディストーション」と言ってもそれぞれのエフェクターごとに特徴がありますので、まずはざっくりとした方向性決めをすると思っておいてください。
使用用途を考える
好みの方向性を定めるのと並行して、どんな用途で使うのかを考えましょう。
バッキングで使うのかソロで使うのか、バッキングで使うなら低音源を鳴らすことが多いのかカッティングで全部の弦を鳴らすことが多いのか、ソロであれば他のエフェクターをブーストさせる用途なのか単体でもソロが弾けるくらい歪ませるのか。
こんな具合に使用用途をしぼっていきましょう。
もし最初の1台を買うのであれば幅広い用途で使える歪みエフェクターを買うと良いと思います。いずれ2台目の歪みエフェクターを買ったときに、1台目をブースターとして使いたいということもありますしね。
歪みエフェクターを選ぶ時にチェックしたいポイント
どんな歪みエフェクターを買うべきかがなんとなく見えてきたら、どんなメーカーのどのエフェクターが良いのかを選んでいきます。
その際にチェックするポイントについて順番に紹介していきますね。
弾いたときに思った通りの歪み方をするかどうか
YouTubeなどでエフェクター試奏動画がたくさんアップされてますが、正直良く分からないことが多いですよね。ギターによっても違いますし、弾き手によってもサウンドがだいぶ変わります。
ネットの情報は選択肢をしぼるためだけに使い、最終的に試奏して決めることをおすすめします。
試奏してみて、歪み具合を体感しましょう。エフェクターによっては「思ったより歪まない」とか、「歪みすぎて音像がはっきりしない」という具合に、思ってたのとなんか違うっていうことは多いんです。
歪みの中で音がはっきり聞こえるかどうか
次に、歪んだ音の中で、原音をしっかり感じられるかどうか。「なんかぼやっとする」エフェクターは避けた方が無難です。歪ませて弾いてもなにを弾いてるのかが分かるものを選びましょう。
これは「音の抜け」や「音の太さ」に直結するものだと思ってます。原音を殺してしまうような歪みエフェクターはバンドアンサンブルの中で絶対に抜けてこないんですね。
あと、そもそも歪ませすぎない方が絶対にいいですよね。自分が思ってるよりもちょっとゲインを落としたくらいの音が、客席で聴いてるとベストだったりします。
多機能なものはその機能が本当に必要なのか
多機能なエフェクターの中に「器用貧乏タイプ」の多機能さをもったエフェクターがあります。
つまみがやたらあるけどほとんど使わないとか。そういう無駄な多機能さをもったエフェクターはやめておいた方がいいです。
それらの機能を使いたいと心の底から思ったときに購入するようにしましょう。
個人的な感想ですけど、2チャンネル以上ある歪みエフェクターって1つのチャンネルを気に入っても、それ以外のチャンネルがドストライクなことって絶対にないですよ。それだったら違ったタイプの歪みエフェクターを2個以上買った方がいいです。
最後に
あくまで個人的な視点でのチェックポイントですので、参考にしつつもいろいろなエフェクターを触ってみて納得できるものを買ってみてください。
ちなみに、僕はこの記事執筆時にMorning Gloryをメインで使ってます。音抜けがよく、音は太いし、ボリュームの追従性が高くて弾いていて楽しい歪みエフェクターです。